アレルギー性鼻炎の対策のいろいろ

ペニシリンのアレルギー反応や予測不能な危険を克服

 アレルギー症状は、予測もしなかった場面で突然現れることがあります。例えば、1956年に起きたペニシリン・ショック死亡事故などのように、アナフィラキシー・ショックを起こして死に至ることもあります。これは、成人男性が近所の歯科で治療中、ペニシリン注射をされて搬送先の病院で死亡した事故です。当時、ペニシリン使用によるアナフィラキシー・ショックで死亡した数は100名にものぼっていたそうです。ペニシリンは感染症への効果が絶大で、広く使われていました。しかし、医者の間にもペニシリンがアレルゲンになりやすいとの認識がほとんどなかったため、多くの犠牲者を出すことになりました。やはりアレルゲンの情報を広く共有し、事前に対応策をとっておくことが大事です。
 アレルゲンは、卵やペニシリンもそうですが、人の健康に欠かせない物質であることが少なくありません。そのため、むやみに避けるのは好ましくなく、アレルゲンとなる可能性のある物質を常に頭の隅に置き、自分の体質を把握しておくことです。そうすれば、アレルギーの危険を克服しやすくなります。
 アレルギー症状は慢性的なものであることが多く、死に至ることは稀ですが、ペニシリン・ショックのように、短時間で死亡することもあります。このとき起こったアナフィラキシー・ショックとは、重篤なショック症状を伴うアレルギー反応で、じんましんや嘔吐、くしゃみ、せき、息苦しさ、唇の腫れなど、起きる症状はさまざまです。 血圧低下など危険な症状もあり、それらがいくつも重なって急に現れるのが特徴です。意識を失うようなショック症状も約10%見られます。そのような状況になったら、すぐ救急搬送を要請する必要があります。